分析

分析

売上分析画面の税抜金額について

⚠️ このページを読む前に

「分析画面で税抜の売上を見たら、メニュー別やオプション別、チケット別等の金額を全て足した金額と、日別や月別の合計の金額が違う(合わない)!」 そんなときに、このページをご覧ください。

  • これはシステムの不具合ではありません
  • 日本の消費税のルール上、そうなることが正しい動作です
  • 「店舗別年間売上レポート」、または「店舗売上表の日別」に表示される金額が、税務申告などで使う正しい税抜売上です

以下、なぜそうなるのかを順番にご説明します。

1. 簡単な例で確認しましょう

あるお店で、ある月にこんな売上があったとします。

メニュー税込価格販売数税込売上
カット4,378円100件437,800円
カラー6,578円80件526,240円
合計(税込)964,040円

このお店の「税抜の売上」はいくらになるでしょうか?

計算方法A: 全体の合計から計算する場合

964,040円 ÷ 1.1 = 876,400円(税抜売上)

計算方法B: メニューごとに税抜にしてから合計する場合

カット: 4,378円 ÷ 1.1 = 3,980円 → ×100件 = 398,000円
カラー: 6,578円 ÷ 1.1 = 5,980円 → ×80件 = 478,400円
                              合計: 876,400円

このケースではたまたま一致しましたが、メニューの単価や販売数によっては、AとBの計算結果に数円〜数百円の差が出ることがあります。

2. 計算結果に差が出るのなぜですか?

「割り算をしたときに、1円未満の小さな端数が出るから」です。

例えばこんなメニュー

税込価格が 999円 のメニューがあったとします。

999円 ÷ 1.1 = 908.18181818... 円

ぴったり割り切れません。1円未満は切り捨てするので、税抜価格は 908円 になります。このときの消費税はいくらでしょうか?

999円 - 908円 = 91円

メニュー1件ごとに消費税を計算するとこのようになります。しかし、実際には複数のメニューを一度に利用されることが多いでしょうから、 999円 × 100件(もしくは同額1件を100メニュー) = 99,900円 となります。ここから税抜を計算すると…

99,900円 ÷ 1.1 = 90,818.18... → 90,818円(税抜)
99,900円 - 90,818円 = 9,082円(消費税)

メニューごとの計算(91円×100件 = 9,100円)と、合計から計算した消費税(9,082円)に 18円の差が出ました。

これが、「メニュー別の合計」と「請求全体の合計」がズレる正体です。

3. どちらが「正しい」のですか?

「請求全体の合計から計算した方」が正しい税抜売上です。

なぜかというと、日本の法律(消費税法)でこう決まっているからです。

消費税は、1枚の請求書ごとに、1回だけ計算する

この決まりは、2023年10月から始まった「インボイス制度」でも引き継がれています。

つまり、

✓ 正しい: お会計1回ごとに、合計金額から消費税を1回計算する
✗ NG:    メニュー1個ずつに消費税を計算して、それを足し算する

シェリービジネスポータルの請求額の計算でも、この正しい方法で消費税を計算しています。

4. 分析画面のメニュー別等の税抜金額は何のために表示しているの?

「どのメニューがどれくらい売れているか」を分析するための「参考値」です。

例えば、

  • カットとシャンプー、どちらが売上に貢献しているか?
  • 先月と比べて、シャンプーの売上は伸びているか?
  • どのメニューのカテゴリに力を入れるべきか?

こうした経営判断のヒントとして、メニューごとの売上を見たいケースは多いはずです。

そのためシェリービジネスポータルでは、メニュー別やオプション別等の税抜金額も計算して表示できるようにしています。この値はあくまで参考値のため、税務申告などには使わないようにしてください。

シェリービジネスポータルでは税務サポートは提供しておりません。
この問題に関する詳細やどのようにお店の経理を行うべきか等については、回答致しかねます。税理士または公認会計士にご相談ください。

5. CSVダウンロードについて

CSVをダウンロードすると、以下の情報が出力されます。

  • 「請求を取得」の「小計」「10%消費税対象」「10%消費税」「8%消費税対象」「8%消費税」「消費税」「合計金額」 → 正確な値です
  • 「明細を取得」の「明細金額(税込)」「明細金額(税抜)」 → 参考値です(合計が請求と一致しないことがあります)

エクセルなどで税抜売上を集計したい場合は、「請求を取得」でダウンロードできるCSVを利用ください。「明細を取得」できるCSVに記載の金額は前述の通り、参考値です。

6. よくある質問

Q1. メニュー別の合計と画面上部の合計、いくら違っても大丈夫なの?

通常、1ヶ月分の売上で数円〜数百円程度の誤差に収まります。これは消費税の端数処理によるもので、システムの不具合ではありません。

Q2. 税込表示にすればズレないの?

はい、税込表示にすれば、メニュー別の合計と画面上部の合計は一致します。 税抜での集計が必要ない場合は、税込表示でご利用いただくのが分かりやすいです。
ただし、1回の請求全体から割引を適用する運用を行っている場合は、割引後に消費税を計算する必要があるため、同様の問題が発生し、税込表示であってもメニュー別やオプション別の合計と日別や月別の合計が一致しないことがあります。

Q3. なぜメニューごとに正確な税抜金額を出せないの?

メニュー単位で税抜金額を出すと、メニュー1つずつに端数(1円未満の切り捨て)が発生します。これを足し算すると、本当の税抜売上(請求全体から計算した値)からズレてしまいます。 これは法律で決まっている「請求書ごとに1回だけ消費税を計算する」というルールに沿った仕様です。

Q4. 他のシステムでも同じ仕様?

はい、日本の消費税ルール(インボイス制度)に正しく対応しているシステムは、すべて同じように「請求書ごとに1回計算」する方式になっています。

TOP